野球選手が試合でベースボールキャップを被る深イイ事情|LOCKER ROOM vol.2 | ベースボールキャップ通販|アンドロッカーズ / &LOCKERS

&LOCKERS ベースボールキャップ専門通販
&LOCKERS

NEW ITEM
ABOUT
MAGAZINE
GUIDE
NEWS
  • TOP > 
  • LOCKER ROOM > 
  • / 野球選手が試合でベースボールキャップを被る深イイ事情

野球選手が試合でベースボールキャップを被る深イイ事情

野球選手はなぜベースボールキャップを被る?

今やストリートファッションの重要アイテムとして定着したベースボールキャップ(野球帽)。もちろん、野球をするときに着用するのが本来の使い方ですが、ここでひとつ疑問がわいてきます。

サッカーやバレーボール、バスケットボール……多くのスポーツでは競技中に帽子を被ることはありませんが、なぜ野球は試合中にキャップを被るのでしょうか? 日差しを避けるため? 頭部を守るため? 確かにそれも理由のひとつですが、実はもっと深イイ事情があったのです。

ベースボールキャップの歴史

試合中にキャップを被る理由を語る前に、まずキャップの歴史を紐解いていくことにしましょう。 ベースボールキャップが現在のものに近い形状の帽子として、競技中に着用するようになったのは、今から150年ほど前と言われています。アメリカは激動の時代――、南北戦争(1861~1865)のまっただ中でした。

○元祖ベースボールキャップ”は麦わら帽?

そもそも「野球(ベースボール)」は、15~16世紀頃にイギリスで生まれた「ラウンダーズ()」というスポーツが起源と言われています。 このラウンダーズがアメリカに渡り、1840年代に「ニューヨーク・ニッカーボッカーズ」というスポーツ団によって現在の野球の原型が作られたのだそうです。 ただし、このとき彼らが被っていたのは、“日よけ”にしていた麦わら帽子。それがなぜ今のようなベースボールキャップへ変化していったのでしょうか。

※小さなボールをバットで打ち、フィールド上の4つのベースを周ることで得点するスポーツ。野球との共通点が多数ある

帽子が「習慣」になったきっかけ

競技中に被る帽子が現在のように習慣化した理由として有力なのが、「南北戦争」が関係しているという説です。

野球は、ニューヨークをはじめとしたアメリカ北部で発展しましたが、南北戦争を通して南部と北部で互いに捕虜になるなどして交流が生まれるうちに、アメリカ全土へ広がっていきます。 このとき着用していたのが軍服と、前につばの付いた軍帽でした。この軍装が野球の装備のもとになったと言われています。いつでも任務に戻れるように、帽子も被った状態でプレーしていたのかもしれません。

ちなみに試合中、選手だけでなく監督(指揮官)やコーチもユニフォームとキャップを着用するのは野球の特殊性のひとつですが、これも戦争のときに行われていた野球の格好の名残だと言われています。

現代の「ベースボールキャップ」の確立

歴史的な背景をベースに、野球をするときに被る帽子は「ベースボールキャップ」へと進化していきます。 色や模様によってチームカラーを鮮明にして敵・味方を区別しやすくすることや、同時にチームの意識を強くし、両軍の闘争心を高めるといった役割も加えていくことになるのです。 そして、「野球」というスポーツがルールと装備の両面から整備されていった1869年、アメリカ初のプロ野球チーム「シンシナティ・レッドストッキングス」が誕生。のちの「MLB」へとつながっていきます。

○近代野球への発展とベースボールキャップのルール

20世紀が幕を開けた1901年、アメリカの野球は大きな変革を迎えます。 アメリカンリーグとナショナルリーグの2リーグ体制が整うとともに大方のルールが決定され、「近代野球」とも呼ばれる「MLB」がスタート。 これを機に、すでに習慣化していたベースボールキャップは、“正式な装備品”としてルールブックで規則化され、着用が義務付けられました。

「習慣」から「ルール」へ

選手が試合中にキャップを被る理由――それは、日差しを避けるためでも、頭部を守るためでもなく、「長い歴史の中で、着用がルールになったから」。

最初はとくに大きな理由もなく始まったものが、時間をかけて「習慣」になり、やがて「ルール」へと変化していったというわけです。 これから野球を見るとき、ファッションに取り入れるときに、そんな“ベースボールキャップの歴史”に想いを馳せてみるのも、ひとつの楽しみ方と言えるかもしれません。



&LOCKERS提携店でNEW ERAを探す

気になる商品は店舗でお試しもOK

 

&LOCKERS_newsample